父ちゃん、人生はラテン系♪?

人生、楽しくいきましょうや♪

松葉づえ

りんかい線。大崎駅。夜10時過ぎ。
天王洲アイルからの帰り道。



乗り換え地点なのか。電車は、しばし停車。

車内通路はがら空き。座席は、ほぼ埋め尽くされている。

松葉づえをつきながら、えっちらおっちらと、しんどそうに歩かれている、ご年配の女性。目の前を通り過ぎる。
優先席の脇へと到着。優先席を見渡されているご様子。
が、空いてない。

松葉づえの女性は、観念したかのように、電車の扉にもたれ掛かる。
優先席に座られている方々。席を譲る気配がない。

席を立つ。松葉づえの女性の肩に手を触れる。

「どうぞ。」

松葉づえの女性が振り返る。少しだけ驚かれている表情。

「いいんですか?」

「どうぞ。」座っていた席へと誘導する。

女性は座られた後、「お疲れのところ、申し訳ありません。本当にありがとうございます。」

「いえいえ。」

俺の母親ぐらいの世代だろうか。

「お疲れのところ」

耳にしたのは、久し振りのような気がする。

走ることが趣味でよかった。
電車で立つことぐらい、どうってことないんですよ。
内心、頭によぎる。

恵比寿駅に到着。
山手線に乗り換えるために、電車を降りるとき。再び、声をかけられる。

「本当にありがとうございました。」

「いえいえ。」

「本当に」という枕詞。優しげな表情。

思えば思わるる。


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