父ちゃん、人生はラテン系♪?

人生、楽しくいきましょうや♪

接待テニス~大人の流儀

社会人一年生の頃。
会社テニス部の先輩社員から、営業関係の接待テニスのお誘いを受けたことがある。
確か、5年ぐらい上の先輩だったと思う。

学生時代、体育会でテニスをしていた先輩。会社テニス部でも、エース格の一人。
その先輩から、「お前の腕前なら、大丈夫。米田だと、お客様と上手く話ができないかもしれない。頼む。」と直々にお誘いを受けた。

米田とは、同期社員。同じく会社テニス部。
体育会テニス部出身者だったが、チョイとクセのある性格ではあった。

二つ返事でお引き受けする。

接待テニス当日。
先輩は、足を痛めたとかでテニス自体に参加せず。
父ちゃん一人で、3名のお客様を相手することになる。

試合前に、ラリーをしてみる。
お相手の皆様の腕前は、中級者レベル。
率直に、父ちゃんの方が実力的には上だった。

ラリー後。さぁ、ダブルスをしましょうか。

試合前に。
先輩に、こっそり耳打ちしにいく。

「接待テニスですから、相手に合わせてテニスをした方がいいですか?」

「合わせる必要はない。本気でやれ。手を抜くな。」

「わかりました。」

社会人一年生の頃。若かった。
先輩の言葉を額面通りに受け取り、一切手を抜かなかった。
試合では、相手を圧倒してしまった。

50歳を越えた今なら、もう少し、巧妙にプレーすると思う。
少なくとも、お客様を相手に圧倒してしまうことはない。年の功。

テニスが終わった後。
お客様が着替えている隙に、再び、先輩に聞いてみる。

「あんなプレーで、本当に良かったんでしょうか?」

「あのプレーで良かった。手を抜くのは失礼だ。スポーツは真剣にやってこそ面白い。また、頼むな。」

テニス後、お客様交えた懇親会にて。
懇親会では、一番の若輩者。一歩引きながら、大人しく酒を飲む。

父ちゃんより年配のお客様が語りかけてくる。

「いや~今日は参りました。とても上手ですね。でも、次は負けませんよ。腕を磨いておきますから。また、よろしくお願いしますね。」

この先輩にして、このお客様あり。



伊集院静「大人の流儀」を読んでいたら、急に思い出したな。




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