大雪の日に~夢幻花 by 東野圭吾

読書
01 /23 2018


昨日、都心は久方ぶりの大雪。
夕方から夜半にかけて降り続けるとの予報。雪の影響を避けるため、早帰り。午後3時過ぎにあがる。

思わぬ時間ができたので、読みかけのミステリー小説を一気に読み終えることができた。

かみさんから、「東野圭吾は久し振りに読んでみたけど、やはり、稀代のストーリーテラー。面白い。」とお勧めされた小説だ。

【夢幻花】


東野圭吾の小説は相当な数を読んでいるが、特に印象に残っているのは「秘密」。
交通事故で死んだはずの妻の精神が小学生の娘に宿る設定。娘の肉体的成長と共に新たな人生を歩み出そうとする妻。悩む夫の心理描写が巧みなミステリーだった。

その「秘密」と比べ、「夢幻花」は心理描写が物足りない印象を受けた。
そして、ストーリーが作り込みすぎかなぁとも感じた。

が、この小説の真骨頂は、ラストのエピローグ。若き主役二人が気分新たに前向きに人生を歩み始めようとする。

なるほど!そうきたか!と思いましたねぇ。



殺人事件を題材にどうやってまとめるのだろう?と思いつつ、ラストは爽やかさを感じさせるオチ。

大雪を忘れて、楽しませて頂きました。


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コーヒーが冷めないうちに

読書
01 /13 2018


本屋大賞にノミネートされた、"泣ける"と評判の本。

長かった図書館の予約待ちを経て、ようやく借りられる。

物語は四話で構成されているが、最初の第一話を読んだ後、ストーリーがステレオタイプかなと感じた。舞台映えする展開。
作者のプロフィールを見ると、元劇団の脚本家兼演出家。なるほどと思った。

ネットの読者レビューを眺めてみると、本屋大賞にノミネートされたわりには、評価が低い。酷評するレビューが散見される。

読んでいる途中で、レビューなんて読むもんじゃないねぇ。外したかなぁ。

でも、読み進める。

で、父ちゃん、結構、泣けた。

ステレオタイプでもいいじゃないか。

小説は批評する為に読むものじゃない。感じるものやで。


終わった人

読書
11 /21 2017


定年後の生活を描いた本。

父ちゃんも、かような本を読む世代となりました。

作者の内館牧子さん、脚本家だけあって、物語はドラマチックに展開していきますな。

なるほど。あるある。そうかも。と感じられるところがいいやね。

登場人物の中で、イチオシは主人公の一人娘。
オヤジに対する今時の若い世代の女性の考え方を、ズバリと父親に言い放つ。


「メシ付きオヤジは女の子にとって、切るのはもったいないだけ。」


にゃるほどね。

オイラも我が一人娘とこんな会話をしてみたいもんやね。

乾杯の音頭~佐藤愛子「人間の煩悩」

読書
09 /21 2017
3年ほど前。とあるレセプションパーティーに参加。

そうそうたるお偉いさんが集まる中、父ちゃんは「枯れ木も山の賑わい」。別名、その他大勢。

レセプション会場には、所狭しと1000名を超える参加者はいたかねぇ。とにかく、ぎょーさん、人がいてはりました。

司会者は、某テレビ局ご出身の有名女性アナウンサー。テレビで見るより、痩せてたね。華やかなもんですなぁ。
ギャラはいくらなんだ?と思ったりする。

乾杯前に、お偉いさんが壇上に上がり、ご挨拶。

まず、いわゆる代表さん。

次に、副代表さん。

そして、ご来賓。

お三方のご挨拶で、締めて、一時間に達した。

いつになったら、乾杯が始まるんだ?
普通、30分程度で挨拶は終わりにして、懇談に入るもんじゃないの?

司会者の女性アナウンサーが、「では、乾杯に入らせて頂きます。乾杯の音頭は、○○会社の○○社長にお願いします。」とご紹介。

ご紹介を受けた社長さんが壇上に上がる。

「え~乾杯の前に、あまり長々と話をするのも無粋ですが、せっかくの機会ですので、一言だけご挨拶させて頂きます。」

前置きしつつ、乾杯までに要した時間。






。。。。。。。30分






気が遠くなった。
一言、30分。あたしゃー、秒を刻む時計とにらめっこ。

挨拶?聞いてないよ。耳に入ってくるわけないでしょ。



佐藤愛子さんのエッセイを読んで、このパーティーの思い出がよみがえった。
佐藤さんのベストセラー「90歳。何がめでたい」に続いて読んだもの。

乾杯の音頭をとった社長さんは、誰もが知る名だたる上場企業のトップ。

「失神して倒れる客がいるんじゃないかと思ったよ。」

「○○会社の社員は大変だな。常に、あの調子で延々と演説をかますのかね。」

軽口を叩くのが関の山。極めてささやかな抵抗。ごくごく日常的なサラリーマン社会の風景。

お疲れさんでございました。


羊と鋼の森

読書
05 /06 2017
2016年本屋大賞第一位。



長らく図書館に予約していたが、ようやく、読むことができた。

ピアノの調律師として成長していく若者を描く。
物語りは淡々と進むが、じわりじわりと身に迫ってくるものがある。

父ちゃん、今の仕事を選んだ理由ってなんだろう?

なぜ、テニスを再開したんだろう?

本を読みながら、途中、なんとなく、ウクレレが弾きたくなり、耳を済ませて自分が奏でる音に集中する。

優れた小説は、我が身を振り返らせる力があるね。

~目指す音~

「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、厳しく深いものを堪えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」

(主人公を導く先輩調律師の言葉より)


BJ

そこら辺にいるオヤジでございます。